ベンチャー支配人への挑戦を決めたとき、ご家族から反対された経験を持つ世良田支配人・西岡副支配人。
当時ご家族からは、「信用していいの?」「経営がうまくいかなかったら、赤字を背負うのでは?」という不安の声がありました。
どんなことを心配され、実際に働いてみてどうだったのか。挑戦前のご家族とのやり取りから、仕事の大変さ、本部のサポート、今のご家族との関係まで、率直にお聞きしました。
世良田支配人(左)・西岡副支配人(右)
お話を伺ったおふたり
世良田支配人(左)・西岡副支配人(右)
ともに前職は営業職。奈良の店舗を経て、現在は熊本で200室を超える新店舗の立ち上げを経験。
ベンチャー支配人として3年目を迎えています。
―ご家族が一番心配していたのは、どんなことでしたか
「失敗したら、赤字を背負うのでは」
一番の心配は、お金のリスクだった
西岡副支配人
私の親は、「リスクが大きいんじゃないの?」「信用していいの?」というところをすごく心配していました。例えば、経営がうまくいかなかったら、自分たちの貯金から赤字の分を出さなきゃいけないんじゃないかとか。お金の部分が一番大きかったと思います。
世良田支配人
西岡はお母さんのことをすごく尊敬していて、基本的には「お母さんがダメと言ったらやめておこう」と考えるタイプなんです。だから、反対を押し切るのは大きな決断だったと思います。
実際は「自分たちの手出しで
赤字を埋めることはない」※
西岡副支配人
今は事実として親に、「マイナスがあったとしても、自分たちの手出しから出ることはない」と伝えています。売上や業績が良ければ、そのぶんプラスでインセンティブや業績報奨金をもらえる仕組みです。
ただ当時は、「ホテルに住み込んで、1棟を運営する仕事だよ」くらいの説明しかしていなかったんです。今振り返ると、実際に働いている支配人がどんなふうに働いているのか、具体的な事例を最初から見せられていたら、もう少し分かってもらいやすかったのかなと思います。
編集部メモ
「ホテル1棟を運営する」「業務委託」と聞くだけでは、どこまで自分たちが責任を負うのか、イメージしづらいもの。
ベンチャー支配人制度の報酬や契約条件などの取り決めは、応募・選考時にスーパーホテルから正式な説明を受け、ご家族とも一緒に確認しておくことが大切です。
―ご家族の気持ちが
変わったきっかけは、
何だったのでしょうか
「行きます」。スーパーホテルの
採用責任者が、父と直接話す場を
つくってくれた
世良田支配人
西岡のお母さんは最初、反対ムードでした。ただ最後は、「世良田君のお父さんが納得するならいい」という話になって。
それを本部の方に伝えたら、「すぐに行きます」と言ってくれて、僕と父と本部の方の3人で直接話す機会をつくってもらいました。
父がベンチャー支配人制度の説明を直接聞くのは、その時が初めてでした。まずリスク面のことを改めて聞いて、そのあと「実際にはどんな働き方をするのか」を順番に確認していって。最後は「行けるね。これなら全然大丈夫だね。」という感じになりました。
僕の父は、もともと「何でもやってみろ」というタイプなんです。でも今回は僕一人ではなく、西岡も一緒に挑戦することだったので、少し慎重になっていたんだと思います。
編集部メモ
おふたりの場合、ご家族の反対を押し切ったのではなく、「何が心配なのか」を一つずつ確認し、その疑問に答えていったことが理解につながったといいます。
本人たちだけでは説明しづらいことは、スーパーホテルの本部に確認しながら話し合うことも選択肢の一つです。
―住み込みと聞いて、
「24時間働くのでは?」という
心配もありましたか?
「今日はもう上がったよ」
の電話で、少しずつ
安心してもらえた
西岡副支配人
ありました。「ホテルの中に住むなら、24時間起きておかないといけないんじゃないの?」という心配はされていましたね。
電話でも「朝から夜までずっと働いてるんじゃないの?」と聞かれて、「もう今日は上がったよ」と話したり。実際の生活を少しずつ伝えていく中で、安心してくれたと思います。
アテンダントに
任せられるようになると、
自分たちの時間もつくれる
世良田支配人
大事なのは、アテンダント(スタッフ)の子たちに任せる勇気だと思います。人材育成の中で自律型感動人間の育成と信頼関係をつくって任せられるようになれば、自分の時間も、ふたりの時間もつくれます。
編集部メモ
勤務時間や休みの取り方は、店舗の状況やアテンダントの育成状況、ふたりの役割分担によって変わります。
生活のイメージが気になる場合は、説明会で具体的に確認しておくと安心です。
―未経験でホテル1棟を任されて、一番大変だったことは何ですか
オペレーション以上に、
「人を育てること」の大切さを
痛感した
世良田支配人
育成の部分ですね。ホテルのオペレーションは研修でしっかり教えていただけるんです。でも、「自分がこの子を育てる」という部分は、実際の現場で経験しないと分からないことが多くて…。
僕らが着任してすぐ、アテンダントが全員辞めてしまった時期もありました。ふたりだけで運営していた時は、正直そのほうが楽な面もあったんですけど、「これは長くは続けられないね」と。新しいアテンダントを採用して、一から育てていきました。
スーパーホテルは理念を大切にしているので、その意味までアテンダントに伝える必要があります。学生の子に「なぜこれをやるのか」を一つずつ説明して、納得してもらう。そこは苦労しました。
西岡副支配人
私も、教育が一番難しいと思っています。同じことを伝えるにしても、その子の性格や考え方によって伝え方を変えないといけない。どう噛み砕いて伝えるかは、今でも難しいですね。
「プライベートの喧嘩はしない」と決めている
世良田支配人
ふたりで一番言い合うのも、育成のことです(笑)。モヤモヤすることはありますけど、最後は「俺がなんとかする」くらいの気持ちでいます。
西岡副支配人
私もできることはやります。でも本当に困った時は、「頼んだ」と言って世良田にお願いすることもありますね。
世良田支配人
あと僕らは、「仕事の喧嘩はいいけど、プライベートの喧嘩はやめよう」と決めています。プライベートまで引きずると、仕事が全然うまくいかなくなるので。
編集部メモ
「未経験でも挑戦できる」ことと、「簡単に経営できる」ことは同じではありません。
研修で基本を学んだあとも、採用・育成・チームづくりなど、経営者として自分たちで考え、乗り越えていく場面がある。それが、おふたりのお話から見えてきた実際の姿でした。
―困った時に、ふたりだけで
抱え込むことはありませんでしたか?
「5分悩んで分からなかったら
相談」。
頼っていいと思える
スーパーホテル本部の存在
西岡副支配人
スーパーホテル本部の方から、ミーティングのたびに「5分悩んで分からなかったら相談してください」と言ってもらっています。そう言ってもらえると「頼っていいんだ」と思えて、安心感がありますね。
世良田支配人
スーパーホテル本部の方々は、1から10まで全部をアドバイスしてくれるという感じではないんです。1から6くらいまではアドバイスがもらえて、「その先は自分でやってみて」と育ててもらっています。必要な時は相談しながら、自分たちで考えてやってみる。そのバランスで、自分たちは成長できていますね。
緊急時も、すぐに相談できる
エリア担当者の存在
世良田支配人
熊本で地震があった時、ホテルには200人を超えるお客様が泊まっていました。「まず宿泊者の方の安全を守らないと」と思って、すぐにエリアの担当の方に電話をして、対応方法を確認させてもらいました。
そういった緊急時には的確なアドバイスをくださるので、本当に心強いです。
編集部メモ
ホテル1棟を任される以上、自分たちで判断する場面はあります。一方で、判断に迷った時や緊急時に相談できる本部担当者がいることも、おふたりが実際の経験から感じている安心材料の一つでした。
―当時反対されていた親御様は、今はどう思っていらっしゃいますか?
新店舗立ち上げの際は、
大きな花束を届けてくれた
西岡副支配人
今は実家と同じ県に住んでいるので、2か月に1回くらい会っています。「アテンダントの子たちはどう?」「世良田君とはどう?」と聞かれたりして、すごく応援してくれています。
世良田支配人
新店舗の立ち上げの際は、大きな花束を持って、お祝いにきてくれました。「やるって決まったなら、頑張れよ」って。
そうやって応援してもらえることは、すごく嬉しいですね。
稼働率を見て、
父からLINEが届くことも
世良田支配人
奈良の店舗にいた頃は、父から「まだネットに空き部屋が出てるぞ」ってLINEが来ていました(笑)。
今は熊本で、200室を超える店舗の立ち上げを任せてもらっています。それを家族に話した時は、少し認めてもらえた感じがありましたね。「奈良で何の成果を残して、そうなったの?」と聞かれて、自分たちの頑張りを聞いてもらい、少し照れくさい会話でした。
一番心配されていた「お金」も、
実際の結果を伝えて
安心してもらえた
西岡副支配人
「これくらいお金をもらったよ」と親に話したら、「良かったじゃん!」って。最初に一番心配していたところが、「実際は大丈夫だったんだ」と伝わって、安心してくれたんだと思います。
編集部メモ
ベンチャー支配人制度の説明だけでは伝わりきらなかったことも、実際に働く姿や、任される店舗が変わっていく様子を見ることで、少しずつご家族の理解につながっていったといいます。
「制度を知ること」と「実際に働く人の姿を知ること」。その両方が、ご家族で話し合う時の判断材料になりそうです。
―最後に、迷っている方と
ご家族へメッセージを
お願いします
24歳の自分に「よく決断した、
おかげで選択肢が広がった」
と伝えたい
西岡副支配人
今、「若いうちにやっておいて良かった」とすごく感じています。24歳の時の自分、よく決断したなって。
あそこでやめていたら、多分今も何もやっていなかったと思います。このあと会社員に戻るのもありだし、別のやりたいことを始めるのもあり。挑戦したことで、その先の選択肢が広がったと思っています。
世良田支配人
僕も、会社員を続けるより、この経験をして良かったと思っています。経営を経験したあとなら、仮に会社員に戻ったとしても、仕事の見え方は以前とは全然違うはずです。
ふたりで同じ目標を持つこと。
そして、パートナーのわがままを
聞くこと
西岡副支配人
ふたりが「このホテルをどうしていきたいか」「その先にどうなりたいか」という目指すところが同じなら、頑張っていけると思います。一番大事なのは、話し合いですね。
世良田支配人
あと、カップルやご夫婦で挑戦する場合に一番大切なのは「パートナーのわがままを聞くこと」かもしれないです(笑)。
今日も、1人掛けのソファが届く予定です。
編集部メモ
今回のおふたりの話から見えてきたのは、ご家族の不安を「大丈夫」で押し切るのではなく、何が心配なのかを一つずつ確かめながら進んできたということでした。
ご本人の方へ
ご家族が反対している時は、説得する前に、まず何を心配しているのかを聞いてみてください。
ご家族の方へ
報酬の仕組みや契約内容、サポート体制など、気になることは説明会で直接確認できます。まずは話を聞いたうえで、ご本人と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
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育てる会社
監修株式会社スーパーホテル
※2026年10月時点の情報です。
※1参照元:スーパーホテル公式HP(https://www.superhotel.co.jp/)
※2参照元:JDPOWER公式HP(https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2025_Japan_Hotel_Guest_Satisfaction_Index_Study)
※3参照元:スーパーホテル公式HP(https://www.superhotel.co.jp/eco-first/)
スーパーホテルが大切にしているのは、支配人という“役割”を任せることではなく、その先にある“経営者”としての力を育てることです。
国内180店舗、海外2店舗(※1)を展開する、宿泊特化型ホテルチェーン。“安全・清潔・ぐっすり眠れる”をコンセプトのもと、1996年の1号店開業から30年周年を迎えを迎えました。J.D.パワーの顧客満足度調査では、エコノミーホテル部門で11年連続No.1(※2)を獲得。環境大臣が認定する「エコ・ファースト企業」にも、ホテル業界で唯一(※3)選ばれています。
