
ホテルに住み込み、パートナーと2人で1棟を運営する「ベンチャー支配人制度」。仕事内容と同じくらい気になるのが、「2人の暮らしは実際どうなるのか」ではないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、建築関係の専門商社で営業をしていた岩井支配人と、百貨店でアパレル販売をしていた淡井副支配人。「沖縄でジムを開く」という夢に向かって、矢巾町(岩手)・下関市(山口)の店舗を経て、現在は東広島の新店舗立ち上げに挑む3年目のカップル。
住まいの環境から1日の過ごし方、2人の関係の変化まで、住み込み生活のリアルをお聞きしました。
―住み込みで2人一緒に暮らすことに、不安はありませんでしたか?
不安よりも、「一緒にいられる
時間が増える」嬉しさが勝った
※新店開業準備中のためスーツ着用。
淡井副支配人
不安よりも、楽しみの方が大きかったです。住み込みならずっと一緒にいられて、2人で過ごせる時間も増えます。通勤時間が必要ないことも魅力でした。
岩井支配人
実はそれまで、2人は別々に暮らしていたんです。僕は前の職場の近くに住んでいたので、一緒に暮らすのは、ベンチャー支配人制度の住み込みが初めてでした。
淡井副支配人
いざ始まってみると、朝番と夜番でシフトが分かれているので、働く時間帯はバラバラなんです。四六時中顔を合わせているわけではないけれど、いつもすぐそばにいる。そんな距離感ですね。
―実際の住まいは、
どんな環境なのでしょうか?
1DKで広くて綺麗。
家賃も水道光熱費も一切かからない

※ホテルによって、間取りやお部屋の内装は変わります。
岩井支配人
僕らの住まいは、事務所と繋がっている宿直室です。間取りは1DK。1部屋は寝室にしています。これまで着任したホテルは比較的新しい店舗が多く、どこも広くて綺麗で快適でした。
※ホテルによって、間取りやお部屋の内装は変わります。
淡井副支配人
応募前は、どれくらいの広さなのか想像がつかず、少し不安でした。でも実際に入ってみたら、思っていたよりずっと広くて綺麗。うれしい誤算でしたね。
岩井支配人
僕は事前に動画で宿直室を見ていたときから「こんなに広くて、綺麗な場所に住めるのか!」と、むしろワクワクしていました(笑)。
それに、家賃も水道光熱費もエアコン代もかからないので、固定費がまるごと浮く。これは、資金形成の面でも本当に助けられています。
収納も宅配も料理も、
普通の家と変わらない生活が
できる
※ホテルによって、間取りやお部屋の内装は変わります。
岩井支配人
クローゼットが2つほどあるので、収納に困ることはありません。ただし、次にここで暮らす人のために、壁に穴を開けるのはNG。そのあたりは、賃貸住宅と同じ感覚ですね。
淡井副支配人
ネット通販の荷物も、ホテル宛てで届きます。館内には必ず誰かがいるので、受け取り損ねることがないんです。不在票が入らないのは、地味に嬉しいポイントです(笑)。
※ホテルによって、間取りやお部屋の内装は変わります。
岩井支配人
食事も、スーパーで買い物をして、キッチンで料理をして食べる。普通の家での暮らしと何も変わりません。矢巾町(岩手)の店舗にいた頃は周りにお店が少なく、自炊が中心でした。下関に移ってからは、外食も気軽に楽しめるようになりましたね。
―住み込みの生活で、
最初は慣れなかったことは
ありますか?
夜も光り続けるモニターと、
「オフ」の姿で外に出ること
岩井支配人
宿直室には、館内の防犯カメラの映像を映す大きなモニターがあるんです。エレベーターの中なども映っていて、電気を消しても画面はずっと光ったまま。最初は正直、めちゃくちゃ違和感がありました。でも、3日もしたら慣れて、まったく気にならなくなりました(笑)。
淡井副支配人
私は、仕事が終わったあとの外出ですね。職場と住まいが同じ建物で、一緒に働くスタッフもすぐ近くにいるので、オフの状態で外に出るのは少し気が引けるところがあります。
編集部メモ
どちらも、ホテルの中で暮らすからこそのちょっとしたリアル。
ベンチャー支配人制度での住み込みを検討するなら、こうした特徴も知っておくと、着任後のギャップが少なくなりそうです。
―「24時間働き詰め」にはなりませんか?
1日の過ごし方を教えてください
朝担当・夜担当でバトンタッチ。
それぞれに自由な時間がある
淡井副支配人
私は朝担当です。5時過ぎに出勤して、9時まで朝食の準備とご提供のサービス。片付けをしてから経理や事務作業をして、15時前に支配人にバトンタッチします。その後はジムに行ったり、散歩したりしています。
岩井支配人
僕は夜担当です。朝は7〜9時頃に起きて、ジムに行ったり昼ご飯を食べたり。15時から出勤してチェックイン対応などを行い、24時にシャッターを閉めて一服してから寝る、という流れです。
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| 時間帯 | 淡井副支配人(朝担当) | 岩井支配人(夜担当) |
|---|---|---|
| 5:00 | 出勤・朝食準備 | 就寝中 |
| 〜9:00 | 朝食サービス | 7〜9時頃に起床 |
| 〜15:00 | 片付け・経理・事務作業 | ジム・昼食などの自由時間 |
| 15:00 | バトンタッチ後、ジム・散歩などの自由時間 | 出勤・チェックイン対応 |
| 24:00 | 就寝 | シャッターを閉めて就寝 |
※働く時間やシフトなどは、それぞれの委託者の裁量で自由に決定します。
夜間の緊急対応は、
2年間で数えるほど
岩井支配人
チェックイン時のご案内や周知を徹底し、夜中に対応が必要になる場面を、そもそもつくらないように工夫しています。
淡井副支配人
夜間対応は、この2年間で数えるほどです。あとは、朝7時に防災設備の誤報知が鳴ったことがあったくらいで、夜間のトラブルは本当に少ないですね。
―2人の休日や、
一緒に過ごす時間はどのように作っていますか?
スタッフのシフトから逆算して、
2人の時間をつくる
岩井支配人
日曜日など比較的稼働が落ち着く日で、スタッフの出勤希望が多い日に、2人でお出かけしたり外食したりしていますね。
淡井副支配人
ただ、完全に休める日はないことは、覚悟しておいた方がいいと思います。ホテルは毎日営業していて、私たちはその建物の中で暮らしています。2人で出かける日も、スタッフのシフトを調整して、館内を任せられる体制を整えてから。ホテル1棟を預かっている以上、仕事から完全に離れることはできないんです。
だからこそ、体調管理やメンタル面の自己管理が大切だと感じています。
編集部メモ
2人の時間を生み出しているのは、一緒に働くアテンダント(スタッフ)の存在です。
淡井副支配人は下関の店舗で有料朝食を担当していた際、地元の食材や郷土料理を取り入れたり、配置を工夫したりしながら、アテンダントのモチベーションが上がる情報共有を重ね、朝食の評価数値を大きく伸ばしたそう。
スタッフと一緒にお店をつくることが、お客様の満足にも、2人のゆとりにもつながっています。
―仕事もプライベートも
一緒の2人。
ぶつかることはありませんか?
「仕事の喧嘩をプライベートに
持ち込まない」がルール
岩井支配人
1回だけ、仕事のことで僕の言い方がきつくなって、喧嘩になったことがありました(笑)。仕事の喧嘩をプライベートに持ち込むとうまくいかなくなるので、そこはしっかり分けるようにしています。
淡井副支配人
家事も、料理は各自で作ったり一緒に食べたり、掃除や洗濯は気づいた方がやる感じですね。洗濯はだいたい私がやっています。
岩井支配人
トイレ掃除は100%僕ですけどね(笑)。あと、1人の時間が欲しい時は、お互い寝室など、別の部屋で過ごすことが多いです。寝室があるので、一人の空間を作れるのもありがたいですね。
恋人から、何でも言い合える
「身内」へ
淡井副支配人
ベンチャー支配人制度に挑戦し始めた頃は、恋愛感情が大きいパートナーでしたが、一緒に生活して仕事をしていく中で、何でも言える「身内」のような存在になり、全幅の信頼を置けるようになりました。
岩井支配人
僕は日々、彼女の新しい一面を見ています。昨日も新店開業に向けた会議があったのですが、大勢の前で堂々と話している姿を見た時は「こんなに自分の考えを発言できるタイプだったんだ」と驚きました。
―挑戦して3年目。
一番良かったと感じることは何ですか?
生活費がかからないから、
自然とお金が貯まっていく
岩井支配人
やっぱり、お金が圧倒的に貯まることですね。僕は元々、入った分だけ使ってしまうタイプで、貯金がまったくできなかったんです。
それが今は、家賃も水光熱費も一切かからないうえに、入ってくる額が以前とは桁違い。まだまだこれからですが、お金が貯まってきている実感があります。
淡井副支配人
ついこの間、インセンティブの報奨金が入ったときは、「頑張ってよかった!」と、モチベーションがぐっと上がりましたね。
―最後に、これから応募を考えるペアへ、メッセージをお願いします
「2人の目標」を話し合ってほしい
岩井支配人
一番大事なのは、仲の良さだけでなく、「このプロジェクトを生かして、将来どうしていきたいか」という目標を、2人でしっかり話し合っておくことです。目標が曖昧なままだと、途中で嫌になってしまうと思います。
明確な目標を持って挑戦すれば、若いうちに、他では絶対にできない経験と成果が得られます。夢を持つ若い世代にとって、本当に素晴らしい仕事だと思います。
淡井副支配人
そうですね。私たちには「沖縄でジムを開く」という目標があるから、乗り越えてこられたことがたくさんあります!
2人だけで抱え込まなくていい。
頼れるスーパーホテル本部社員と仲間がいる
淡井副支配人
反対に、心配しなくていいと言えるのは、スーパーホテル本部のサポートが手厚く、困ったらすぐに相談できる環境があることです。
岩井支配人
自分たち2人だけで、全部を抱え込む必要はないんです。スーパーホテル本部の専門部署や、他店舗の支配人仲間とつながって、協力し合える。だから、安心して飛び込んできてほしいですね!
編集部メモ
住み込み生活の心地よさを左右するのは、部屋の広さ以上に「2人が同じ目標を持てているか」。完全に休める日はなくとも、共通の夢と2人なりのルール、頼れる本部の存在が、おふたりの日々を支えていました。
挑戦を考えるなら、まずはパートナーと「4年後、2人でどうなっていたいか」を話し合ってみてください。
暮らしのイメージが湧いたら、次は「ベンチャー支配人」の仕事そのものについて、もう少し詳しく見てみませんか。
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育てる会社
監修株式会社スーパーホテル
※2026年10月時点の情報です。
※1参照元:スーパーホテル公式HP(https://www.superhotel.co.jp/)
※2参照元:JDPOWER公式HP(https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2025_Japan_Hotel_Guest_Satisfaction_Index_Study)
※3参照元:スーパーホテル公式HP(https://www.superhotel.co.jp/eco-first/)
スーパーホテルが大切にしているのは、支配人という“役割”を任せることではなく、その先にある“経営者”としての力を育てることです。
国内180店舗、海外2店舗(※1)を展開する、宿泊特化型ホテルチェーン。“安全・清潔・ぐっすり眠れる”をコンセプトのもと、1996年の1号店開業から30年周年を迎えを迎えました。J.D.パワーの顧客満足度調査では、エコノミーホテル部門で11年連続No.1(※2)を獲得。環境大臣が認定する「エコ・ファースト企業」にも、ホテル業界で唯一(※3)選ばれています。
